為替が動く要因
今外貨を持っておくべき理由

為替相場とは?どうやって決まるの?

ここでは、以下についてご説明します。

  • 為替相場の定義
  • 為替相場がどうやって決まるのか
  • 円高や円安になる仕組み

為替相場の定義為替相場がどうやって決まるのか、円高や円安になる仕組み

為替相場とは、外国為替市場で異なる通貨を交換(売買)する際の交換比率のことで、為替レートとも呼ばれています。交換比率の意味は、通貨を交換する際の割合です。例えば、為替相場で1ドル=120円の場合、米ドルと日本円の交換比率は1:120となり、日本円を米ドルと交換したい場合には120円を1米ドルと交換します。

通貨の交換が必要となるのは、輸出入や外貨投資の際など、円だけでは取引できないときです。

為替相場は需要と供給のバランスで決まる

為替相場は、通貨の需要と供給のバランスで決まります。需要とはその通貨を買いたい人が多いことで、供給とは通貨を売りたい人が多いことです。買いたい人が多いと通貨の価格は上がり、売りたい人が多いと通貨の価格は下がります。通貨の価格が上がることを通貨高、通貨の価格が下がることを通貨安と言います。

また、世界各地にある外国為替市場で、為替の取引は24時間休みなく行われているため、為替相場は刻々と変動します。外国為替市場は、特定の場所にあるのではなく、特に取引量が多い都市の名前を取り、○○外国為替市場と呼んでいるだけです。

外国為替市場の取引は、電話などの通信機器を通して、売り手と買い手が1対1で条件交渉から決済までを実施します。市場の種類は以下2種類で、下記の顧客とは一般企業や個人などです。

  • インターバンク市場:銀行間の取引が行われる
  • 対顧客市場:銀行と顧客間の取引が行われる

円安・円高の仕組み

円安とは、市場で円を売りたい人が多いため、円の価値が下がることです。一方、円高は市場で円を買いたい人が多い状態なので、円の価値が上がります。

円安になると外貨の価値は上がり、円高になると外貨の価値は下がります。例えば、これまで100円で1ドルを買えていたのに、円安になって101円払わないと1ドルを買えなくなった。でも、そのあとで円高になり、99円で1ドルを買えるようになったなどです。

為替相場の変動要因とは?初心者に予測可能?

為替相場の変動要因についてご紹介します。また、為替相場の変動を投資初心者は予測できるかどうかについて、気になる方も必見の内容です。

短期的要因

為替相場の変動に関係する短期的要因は、以下などです。

  • 中央銀行や各国政府の市場介入
  • 政治的要因
  • 経済指標の発表
  • 地域紛争や戦争

中央市場や各国政府が、為替市場で通貨の売買をすることを市場介入、もしくは為替介入といいます。市場介入する理由は、自国通貨が安く・高くなり過ぎるのを避けるためです。基本的に、大きな為替変動が起きた場合などに実施されます。

政治的要因で為替相場が変動するのは、各国の政府要人の発言内容などによるものです。経済指標とは、経済に関する統計のことで、各国政府や中央銀行などが定期的に発表しています。例えば、雇用統計の状況がよい場合には、通貨高になりやすいです。地域紛争や戦争も、為替相場の変動要因になります。

中長期的要因

為替相場の変動に関係する中長期的要因は、以下などです。

  • 金利
  • 貿易収支
  • 物価変動

金利が変動要因となるのは、国間で銀行の金利差が大きい場合などです。例えば、自国の銀行の金利が低い場合、高金利の銀行がある国の通貨で預金した方が金利による利益が大きくなります。すると、高金利の銀行をもつ国の通貨の需要が増え、銀行の金利が低い国の通貨の供給が増えて通貨安となる場合などです。

貿易収支が変動要因になるケースを日本と米国で例えると、日本から米国への輸出が増えて、円高・米ドル安になる場合です。反対に、米国から日本への輸入が増加した場合には、円安・米ドル高になります。

物価変動によって為替相場が変動するのは、インフレの国の通貨安などです。インフレになると、物価が上がることで、通貨の価値が下がります。

複数の要因が絡むため投資初心者には予測が難しい

為替相場の変動要因は、上記で紹介した要因以外にもさまざまあります。また、上記で紹介した要因が複雑に絡んで、為替レートが変動するケースも多いです。そのため、為替相場の変動を、投資初心者が予測するのは、大変難しいと言えるでしょう。

投資初心者におすすめしたいのは、為替相場の短期的な変動に左右されることが少ない、長期的に利益を得ることを目標にした長期保有型の外貨投資です。

外貨投資の必要性・注意点

ここでは、外貨投資の必要性と注意点を紹介します。

物価が上がると円だけでは不安

日本では物価の上昇が予想されており、すでにご紹介しましたが、インフレは円安の原因の1つです。円安は日本円での保有資産の目減りにもつながりますので、価値の上がっている外貨を一緒に保有して、資産のバランスを取ることがおすすめです。

分散投資ができる

外貨投資の初心者などは、リスクが高いのではないかと心配かもしれません。しかし、リスク分散と呼ばれる、広い投資対象の中から複数の投資を選択する方法を選ぶと、リスクの抑制を期待できます。投資の種類を複数もつ以外に、投資する外貨の種類や期間などに幅をもたせることもリスク分散につながります。

すべての商品に関係する3つの注意点

外貨投資を始める方は、投資の種類に関係なく、以下3つの点に注意しましょう。

  1. 円を外貨、外貨を円に交換する際にはコストがかかる
  2. 為替変動により、為替損益が発生する
  3. 預金保険制度の対象外

為替損益とは、投資した外貨を日本円に戻すタイミングによって生じる利益や損失のことです。利益を為替差益、損失を為替差損と呼びます。

外貨の長期保有におすすめの投資の種類・メリット

最後に、外貨の長期保有におすすめの投資の種類やメリットをご紹介します。

おすすめは外貨預金や積立型FX

外貨投資には、以下を始め、さまざまな種類があります。

  • 外貨預金
  • 外国為替証拠金取引(FX)
  • 外国株式
  • 外国債券
  • 外貨MMF

すべての商品にメリットとデメリットがあり、損失だけで、利益がまったくでないケースもあります。しかし、外貨の分散投資をすることで、円安を始めとするリスクに備えることが可能です。また、利益が出る可能性もあります。

もちろん、投資は自己責任で行うものですが、投資初心者も取り組みやすいのが、すでにお伝えした長期保有型の外貨投資です。長期保有におすすめの外貨投資は、外貨預金や積立型の外国為替証拠金取引(FX)などです。

メリットは複利や高金利

外貨預金は外貨で預け入れる銀行預金のことで、預け入れた外貨の金利には各国の金利水準が反映されます。主なメリットは、円預金では得られない高金利と複利での運用です。複利とは利子の付き方の1種で、元本に対してだけでなく、運用期間中に発生した利子を元本に組み入れて利子が付くことが特徴です。つまり、長期保有することで利益が大きくなりやすい外貨投資と言えます。もちろん、為替損益などのリスクも把握しておきましょう。

FXは通貨を売買して、スワップポイントと呼ばれる金利差益や為替差益で利益を得ることを主に狙う外貨投資の1種です。保有外貨の短期売買での手法が有名ですが、積立型FXは外貨預金に近い性質を持っています。積立型FXの手法では、自分で設定した頻度や金額の日本円で、複数回に分けて、金利の高い外貨を買い、定期的に得られるスワップポイントによる利益を狙います。

メリットは、短期売買のFXと比べて手間が少なく、外貨預金よりも低コストの場合が多いことです。加えて、信託保全の対象なので、証券会社が倒産した場合にも資産が守られます。しかし、短期売買のFXと比べて利益幅が少なく、証拠金維持率の管理が必要です。

外貨投資前に為替相場の変動要因も知っておこう

為替相場や為替相場の変動要因について知ることは、外貨投資を始める方にとっても大事です。為替相場の変動には、さまざまな要因が関係するため、外貨投資初心者に予測するのは難しいと言えるでしょう。

外貨投資の種類は幅広く、為替レートの短期的な変動の影響を受けにくい、長期保有型の商品も沢山あります。上記でご紹介した投資初心者にもおすすめの外貨預金や積立型FXを始める際には、ぜひ複数のサービスを比較検討してください。

 

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