【5分でわかる】外貨預金って何?
初めてでも分かる外貨預金の仕組み

この記事のポイント

  • 外貨預金を始めるにあたって抑えておくべきことがわかる
  • 外貨預金で利益が出る仕組みがわかる
  • 外貨預金のリスクを減らした運用方法がわかるについて

外貨預金に興味があるけれど、なんだか難しそうだと思っていませんか?
為替や外貨という言葉が出てくると、
「なんだかリスクが大きそう」
「大きな損失を出してしまいそうで怖い」
と考えてしまう方も少なくないと思います。
しかし、きちんとポイントを抑えて投資を行うことによって、日本円で貯金を行うよりも効率的に資産運用を行うことが可能なのです。
そこで、この記事では外貨預金の基本知識から、リスクの低い運用方法まで外貨預金を始める前に知っておくべき情報についてまとめました。

1.そもそも外貨預金とは??

外貨預金はその名の通り、日本円を海外の通貨に変えて預金をすることです。
そのため、金融機関にお金を預けて、預けた分の金額に相応する利息を受け取るという基本的な仕組みは、普通の預金と変わりません。
一方で、もちろん普通の預金と異なる点も多々あります。

1-1.日本円の預金との違い

外貨預金を行う場合、外貨を購入する必要があり、逆に日本円として預金をおろす際には外貨を売って日本円の預金との主な違いは以下の2つです。

  • 「為替差益」を得られる可能性がある
  • 為替手数料がかかる

その中でも大きな違いは、「為替差益」を得られる可能性があるという点です。
「為替差益」とは、簡単に説明すると外貨を売買した際に生じる利益のことを指します。

外貨預金を行う場合、預金を行う際には外貨の購入を行う必要があり、逆に日本円として預金をおろす際には外貨を売って日本円を買う必要があります。
その際、通貨の価値が変動していることから、買うときの外貨の値段と売るときの外貨の値段が異なることがあり、その時に損益が生じることがあるのです。

もちろん、外貨預金では上記の原理で利益を得ることもあれば、損失が生じることもあります。
そのため、日本円による預金と比べてリスク管理をより厳重に行う必要が出てくることも忘れてはいけません。
このリスク管理方法については、また後ほどご紹介いたします。

また、外貨預金では金融機関を通じて外貨の売買を行う必要があるため、その際に手数料がかかります。
実際には手数料は外貨の価格に上乗せされているため、外貨を買う際は手数料分高い価格で買う必要があり、売る際には手数料分安い価格で売る必要が出てきます。
これらの手数料は、金融機関や取引方法(窓口かネット申し込みか)などによって変わってくるので、事前に調査してから取引することがポイントです。

1-2.外貨預金が注目されている理由

外貨預金にも、通常の預金と同様に普通預金、定期預金、積立預金が存在します。

では、外貨預金のメリットは為替差益が狙えるという点だけなのでしょうか?
実は外貨預金には他にも大きなメリットがあるのです。
それは、外貨預金の利息の高さです。
こちらの表は各国の政策金利を表したものです。

 

日本 -0.10
アメリカ 1.50~1.75
英国 1.25
ニュージーランド 2.00
南アフリカ 4.75
(2022年6月26日時点)

この表を見ていただければ、日本の金利が他国に比べて圧倒的に低いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
たしかに、日本円で貯金をしていてもあまりもらえる利息は0.001パーセント程とごくわずかですよね。
一方で、外貨で預金することによって、日本円での預金と比べて10数倍から多ければ数百倍の利息を受け取ることが可能になるのです。

 

 

2.外貨預金の仕組み

2-1. 外貨預金で利益が出る仕組み

外貨預金では利息と為替差益、2つのタイミングで利益が生じるということはおわかりいただけたと思います。
ここでは、その中でも外貨預金特有の「為替差益」についてもう少し詳しく説明いたします。

「為替差益」というのは外貨を売り買いした際に生じる損益のことです。

例えば、100円で1ドル購入し、しばらく放置していたとします。
その後、1ドル110円になったため、持っていた1ドルを売って円に換えた場合
110−100=10 
となり10円の利益が出ることがわかります。

実際に預金する際には、数万円単位で預金を行うことが多いため、仮に今回10万円分ドルを購入していた場合、1万円の利益が出ていたことになります。

 

2-2. 円安円高について

「為替差益」について考える際に知っておくべきことがあります。それは、円安と円高です。
円高は、日本円の価値が上がっている状態で、外貨の買い時になります。
一方、円安は日本円の価値が下がっている状態で、外貨の売り時、つまり日本円の買い戻し時になります。

では、1ドル110円が1ドル120円に変化した場合、円安円高どちらに傾いたと言えるでしょうか?

答えは円安です。

このように、現在の外貨と円の価値を把握することは、売買によって利益を出すために必須の知識ですので、ぜひ理解しておきましょう。

2-3. 円安円高になる理由

為替相場(円や外貨の価値を表したもの)は対象となる通貨ペアの価値によって変動します。

例えば、日本円と米ドルのペアだった場合、米ドルの価値が上がれば円安に傾きますし、日本円自体の価値が下がっても円安に傾きます。

では、どのような時にそれらの価値は変動するのでしょうか。
それは、買い手と売り手のバランスが変動した時です。欲しいと思う人がたくさんいれば、通貨の価値が上がり、逆にいらないと思う人がたくさんいれば、通貨の価値も自然と下がります。
そして、その変動要因には様々なものがあります。

以下にその一例をご紹介します。

  • 政治的な背景によるもの
  • その国の経済指標(GDPなど)によるもの
  • 国による為替介入によるもの
  • 景気動向によるもの
  • 経済収支(貿易赤字など)によるもの

2-4. 外貨預金のリスク

通常の預金と比べて、利益を得る機会が多い外貨預金ですが、その分リスクについてもしっかりと把握しておく必要があります。
外貨預金のリスクは、基本的には以下の3つです。

為替相場が変動することによるリスク
通貨の価値が変動することにより、利益をあげることもできる反面、タイミングによっては損をしてしまうこともあります。
そのため、預け入れた額よりも少なくなってしまう、元本割れのリスクがあります。

 

預金保険制度の対象外となることによるリスク
預金保険制度とは、金融機関が万が一破綻した場合に、一定額の預金を保護しもらえる保険制度です。
銀行法に規定する銀行、その他の信用金庫など、預金保険制度の対象となる金融機関に預金した場合、自動的に保険が適用されます。
一方で、預金保険制度の対象となる預金は限られており、外貨預金は対象外となっているため、金融機関が破綻すると預金が戻って来ない可能性があります。

 

外貨を売買する際にかかる手数料
外貨を売買する時にかかる手数料(為替手数料)は、購入する際に一定の額を支払うことよりも、購入する外貨の相場に手数料を上乗せすることが多いです。
例えば、1ドル110円の時に手数料25銭で購入する場合、結果として1ドル110.25円で買うというような形で手数料がかかります。

3.なるべくリスクを減らすために

ここまで、外貨預金にはメリットもある一方、リスクもあることをご紹介いたしました。

リスクの話を聞いてしまうと、やっぱり円預金の方が安心と思ってしまう方も多いかもしれません。ですが、徹底的にリスク管理をすることによって、損する可能性を格段と低くすることができるのです。ここでは、そのリスク管理の一例をご紹介いたします。

3-1. 余剰資金で始める

これから、外貨預金を始めようと考えている人に絶対に覚えて欲しいのが、余剰資金で運用するということです。
これは外貨預金だけではなく全ての投資において言えることなのですが、投資には生活費の捻出や貯蓄を行い余ったお金を少しずつ回すようにしましょう。
理由は、一度投資で資産が減ってしまった場合、その資産から元の金額まで戻すのにより多くの時間がかかってしまうためです。

例えば、5万円の元手で1万円損してしまい4万円が手元に残ったとします。

この4万円を5万円に戻すためには、1万円の利益が必要ですが、元手が5万円なら1万円稼ぐのに20%の利益を出す必要があります。
では、元手が4万円になってしまった場合、1万円稼ぐのに何%の利益をあげる必要があるでしょうか?
答えは25%です。
つまり、一度元手が減ってしまうと、同じ額を稼ぐためにより多くの時間が必要になるのです。

特に、初めのうちは外貨預金のことがよくわからず、思いがけないことで損をしてしまうこともあるので、少額で勉強しながら投資していくことをお勧めします。

3-2. 購入する通貨を分散させる

外貨預金では、通貨によってリスクが異なります。
もし、1つの通貨のみに投資をしてしまった場合、その国の経済状況が悪化したり、その国で戦争が起こったりした際に一気に円高になって、大きな損失を被る可能性もあります。
そのため、1つの通貨で預金を行うのではなく、複数の通貨に分散投資をすることでリスクを分散させるが大切になってきます。

ちなみに、外貨預金自体が日本円以外の外貨を持つという、ある意味分散投資の意味合いを含んでいるため、そういった意味でも理にかなった投資法であると言えます。

3-3. 何回かに分けて購入する

投資対象を分散させることも大切ですが、投資する時期を分散させるということも重要なリスク管理方法の一つです。
為替相場は上下動繰り返しながら変動しているため、今は円安に傾いていても数日後には円高に推移しているということもあります。
また、絶好の買い時だと思って買っても、そのままずるずると円高に推移していくことも多いです。
そういった場合でも、何回かに分けて購入することによって購入単価を下げることができます。

4. 外貨預金にかかる税金

外貨預金で得た利益(利息、為替損益)にも、税金がかかります。
利息にかかる税金と為替損益にかかる税金は異なるため、それぞれ分けて説明いたします。

4-1. 利益を得た場合

1)利息で利益を得た場合
日本円を預金している時と同様に、所得税と住民税を合わせて一律で20.315%の税金がかかります。
利子所得に対する税金は、自動的に差し引かれるため確定申告は不要です。

2)為替取引で利益を得た場合
外貨預金で得た利益は雑所得に分類されるため、その他の所得と合計した金額に応じて所得税が決められます。
合計金額が大きくなるほど、税率も上がるため、同じ為替損益でも人によってかかる税金が異なります。

また、為替取引で得た利益は、基本的に確定申告が必要になりますが、

  • 年収2000万円以下で雑所得が20万円以下の場合
  • 年間の所得の合計額が48万円以下の場合

上記二つの場合は確定申告が不要です。

4-2. 損失が出た場合

万が一損失が出てしまった場合でも、他の雑所得があればそれらと相殺して申請することが可能です。
例えば、その年に為替取引で10万円の損失が出てしまった場合、副業などで50万円の雑所得があれば、確定申告をすることによって、差し引き40万円分の雑所得として税額計算することができます。
一方で、給与所得や不動産所得、利子所得といった雑所得以外の所得とは、相殺することができないので注意が必要です。

5. 外貨預金を始める前に

いかがでしたでしょうか。
最後に外貨預金を始める前に、これだけは抑えておきたいポイントについてまとめました。

  • 外貨預金によって出る利益は、利息によるものと為替差益によるものの2種類。
  • 円の価値が高い(円高)の時に外貨を買い、円の価値が低い(円安)の時に外貨を売るとその差分が利益になる
  • 分散投資、余剰資金での投資をすることによって、リスクを減らすことができる
  • 利息と為替損益でかかる税金が異なる。
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